前回の続きから書いていきます。
名前が呼ばれ、
手術室に入ります。
BGMにヒゲダンが流れていました。
(お、おぅ… となりました。)
そして手術台のようなものにのり、
看護婦さんにより手術前の準備がされていきます。
目が覆われ何も見えない状態で、
大高先生が来たのが分かりました。
そこでどちらの目を手術するのか聞かれ、
答えました。
ここで私は手術前に先生にこれだけは絶対言おうと思っていたセリフをぶちこみます。
「先生、申し訳ないのですが麻酔多めでお願いします!!!」
どんなに言いづらい感じの雰囲気であっても
これだけは言おうと思っていました。
そうしたら先生は
「分かった。オレは麻酔も一流なんやで。任しとき」
と、なんとも男前な返事を返してくださりすごくホッとしました。
続けて先生は
「みんな手術が終わってから痛かっていうねん。そんなん後から言うなっちゅう話や。」
的な事を仰っていました。
私は心の中で
(そうだよね、でもみんな言えないよね…。)
と思いました。
だからこれから手術を受ける方で痛みが心配な方は事前に言ってみたらかなり安心かも!です。
そこでいよいよ手術が始まりました。
大高先生と、看護婦さん1人が執刀して下さりました。
私の場合、
手術時間は40分くらいだったと思います。
何をやられていたのかは正直あまり分かりませんでした。
手術中の痛みは耐えられる感じでした。
(かなりしんどいけど、鋭い痛みではなかったため)
でも。
ハサミで何かを切っている音、
眼球を強く押されている感じ
何か縫っている感じが
「まさに拷問だなこれ…。」
と思い、気分がすごく悪くなったのがきつかったです。
とにかく、早く終わってくれ!とずっと思っていました。
麻酔は頻繁に足してもらえていたと思います。
事前に麻酔の多めで、とお伝えしていたので「痛い?」と頻繁に聞いても頂けました。
痛いと言えば麻酔を追加してもらえます。
そしてもう終わるかな、と思ったタイミングで
「これであと半分のところまできたで」
と言われ
(マジかよーーーー!まだ半分かよ…。)
と気が遠くなりました。
手術中は気をそらすものが何もなく、それが1番辛かったです。
私は歯医者も苦手で、歯の治療中も鋭い痛みが走った時に、右手の爪で左手の手の甲をグッと押して左手の痛みで歯の痛みをそらす、みたいなことをやる癖があるのですが、この手術中もまさに同じことをしていました。
そういうことをしながら
斜視手術中は耐えていました。
そして、ようやく手術が終わりました。
その後いつもの診察待ちの椅子に放たれます。
目をガーゼで固定しながら30分ほど待ちました。
私は正直、
「手術後の患者専用の部屋、欲しいでしょー!」と思いました。
だってこんな、
手術用のキャップ被ったまんまで
片目を固定している姿を、
こんな大勢の人に晒すなんて…。
まぁでも、
手術をやってもらった身からすると何も言えないです。
やってもらっただけ感謝なのです…。
(そう自分に思い込ませる)
だってあんなに人気で
患者さんが1日に何百人も待っている大高先生に40分も手術してもらえたんだから、それだけでありがたい。
そして手術が終了した30分後くらいに看護婦さんが私が座っていた椅子まで来てくださり、術後の注意点やお薬の説明をしてくれて、お会計して終了、という感じでした。
目に固定されている眼帯は、明日の診察まで取らないで、とのことでした。
そして病院を出て、まず最初に思ったことが
「これ術後大変そうだなぁ…。」ということでした。
昔から直感だけは当たるのですが、これも見事に当たってしまいます。苦笑
次回に続きます。
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